けん玉講師。第22回JKA杯、第7回クラス別選手権・Aクラス優勝で日本一に。大会情報やクラブ案内、動画も公開中。
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第22回日本けん玉協会杯争奪戦 その5

前半を終えたところでみんなから「良かったね」「さすが」と言ってもらえましたが、「まだまだ」「うん、これからこれから」としか答えられませんでした。

すぐに練習室で、予選時のミス修正を確認。疲れすぎない程度に練習をしました。
練習といっても、後半5種目を1回ずつ練習して、全て1発で決められるか確認しただけ。
要はポンと「はい、じゃ今やって」と言われて、直前の感触もなく決められるかどうか。一度やればなんとなくできてしまうので。

第2組目の終盤からはやはり音楽を聴いていました。それもやはり自分の曲を(苦笑)。

さあ、ついに後半5種目。本番用のけん玉を手にして、一礼。1点ミスをしても49点ですが、そんなことはもうどうでもいいことでした。「満点をとろう」という意識も、もちませんでした。目の前の技ひとつに集中し、成功させる。ただそれだけのこと。

6.一回転飛行機~灯立。予選で失敗した技。とにかくこの1回目だ、と自分に言い聞かせました。不安にはなりますが、ここでいつもの練習のテンションでいってはいけません。どの選手も、意外にそれができないものなのです。でも今回は違っていました。口には出さなかったものの、今年、つまりここで優勝すれば、自分のけん玉人生が大きく展開しはじめることが分かっていました。ややゆっくりした回転で飛ばしてきたけんは、しっかりと穴に収まってくれました。感覚をつかんだら、あとは慎重に集中して決めるのみ。細かい部分で体がしっかりと勝手に反応してくれているのも感じました。

7.さか落とし~はねけん。問題は、やはりはねけんでしょう。しかし今回はポロッと落とす気が全くしませんでした。それだけ確信をもって臨めました。おそらく傍から見ていると、回転がゆっくりすぎてかろうじて決めている、と見る方もいるでしょう。しかし良く見えているので全く問題ありませんでした。

8.うぐいす~けん。ここまでノーミスで来ましたが、ここは不安でした。今回使った「夢元(むげん)」というけん玉は、玉の塗装が美しく、蛍光灯の光もよ~く反射してくれるのでその光が、個人的にけっこう苦手だったりするのです。その結果、穴の位置を誤認してしまうことが稀にあったので、要注意でした。幸い、今まで培った体の感覚がそれを補ってくれました。5年前に準優勝した時は、この技の1回目ではじめて失敗していますが、今回はまず成功。しかし、3回目を迎えたところで、アクシデントが!

ピキーン(!)。…右足の人差し指が。。。。…つりました。

どーすんの!?どーすんのよオレ!?

……競技を中断させるわけにいかないと思い、黙って続行。ここは気合ですね、5点をとれました。

9.地球まわし~うら地球まわし。さあついにここまでノーミスできました。最大の難関です。昔から、練習で満点をとろうとすると、決まってミスをするのがこの技でした。
ちなみに、まだ足の指はつったままです。その2回目でした。

ピキーン(!!)…こんどは右足の中指が。。。。。。。。…つりました、ハイ。

どーすんの!?っつうかホントにどーすんのオレ!?

う~ん、ここで落としてたまるかい。続行!!
実際あとからプレー中のVTRを見ても、それは全く分かりませんでした。

とにかくけん玉が良く見えていたので、4回目まで無事成功させています。
そして5回目、…成功。5点です。この瞬間、はじめて優勝が垣間見えました。

10.灯台とんぼ返り。5年前の準優勝時は、この技の5回目、つまり最後の最後で失敗してしまい、「日本一」の称号がするりと手のひらから逃げてしまったので、その反省を生かさなければなりませんでした。
あとはこれを全て決めればいいんだな、そう思って落ち着いて取り掛かりました。

1回目、出だしはある意味イチバン緊張しますが、無事成功。
2回目、感覚をつかみ、成功。ちなみに足の指は治っていません。
3回目、このあたりで注入した「気」がぬけそうになりました。集中する瞬間に抜けてはまずいので、意識を再び元通りにもどし、成功。
4回目、あと2回。緊張するといけないので、心の中で「2回目、はじめ!」と言ってはじめました。バッチリです、成功。

5回目、運命の5回目。5年前は失敗した5回目。心の中では2回続けて「2回目、はじめ!」と言ってはじめましたが、灯台を乗せたところからは、もう自信がみなぎる、文句のつけようのないとんぼ返りをする自信がついていました。優勝者にふさわしい心理です。しっかりヒザも曲げて、回転してきたけんを、やさしく受け止めます。

成功。さあ、審判が集計しています。あとは自分が知らず知らずに犯していたミスがないことを祈るだけ……。

選手に合計得点が表示されます。



目の前の田窪審判員の手には「50」の文字。

すぐに同じ組だった重木くんの得点表示を見ました。「47」。

このあとの最終組には決勝前半戦が終了した時点でノーミスがいません。

観客に得点が表示されます。「50」。史上2人目、満点です!!

どよめく会場。中心には自分の姿。これ、快感。


しかしそれよりも、なんと言っても、この達成感です。
この感覚は、言葉では伝えきれない、映像でも伝えきれないものでした。

観客に向かって、そしてサポートしてくれたヨメさんに向かって、小さくガッツポーズ。審判の田窪さんにも笑顔がこぼれます。

一礼したあと、うれしい気持ちとホッした気持ちが入り混じりながら、皆から握手してもらいました。

ヨメさんとがっちり握手、やった~と抱き合って喜びを分かち合いました。去年5月の全日本選手権でまさかの予選落ちを喫し、その悔し涙を横で見ていた彼女。気持ちはひとつだったと確信しています。

最終組が始まるのを見届けて、次の瞬間にはもう報告の電話を両親にかけるため、走って廊下に出て行ってしまいました(笑)。




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